大型で強い台風3号 フィリピンの東海上を北上中 さらに発達へ
20日午後、フィリピンの東海上で発生した台風第3号は、22日午後9時にはフィリピンの東海上にあってゆっくりとした速度で北へと向かっています。中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートルで強い勢力となっていて暴風域を伴っています。また、強風域が広いため「大型」の台風です。
また21日正午には南シナ海にあった熱帯低気圧は台風4号となっていますが、こちらは日本に直接的な影響はない見込みです。
気象庁
台風3号は、このあとさらに発達しながらフィリピンの東の海上を北上する見込みです。24日(水)には“非常に強い勢力”で先島諸島から台湾付近を通過する可能性が高くなっています。
【画像で詳しく確認】今週沖縄方面を直撃のおそれ 27日にかけて雨・暴風シミュレーション
アメリカ海軍
アメリカ海軍も台風3号、台風4号についての進路予想を発表しています。このうち台風3号に関する進路予想は、気象庁と同じような傾向となっていて、先島諸島付近を通過する可能性が高い24日(水)ごろに発達のピークを迎える予想です。
ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)
アメリカ海洋大気庁
気象庁の進路予想で示される予報円は「その時刻に台風の中心が入る確率が70%」であることを意味しています。予報円の大きさは進路予想のブレ幅を表しています。
台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予想の結果でも、先島諸島から台湾付近を北上して大陸へと向かう可能性が高くなっています。大陸に上陸したあとは勢力が衰えて低気圧へと変わる見込みですが、その後は北東方向に進路を変えて進む可能性もあります。
【画像で詳しく確認】今週沖縄方面を直撃のおそれ 27日にかけて雨・暴風シミュレーション
ヨーロッパ中期予報センター
ヨーロッパ中期予報センターの進路予想も大まかな傾向はアメリカ海洋大気庁と同じような傾向を示しています。北上して先島諸島から台湾付近に進んだあと大陸へへと進む予想です。その後は勢力は衰えて台風ではなくなる見込みですが、北東から東へと向きを変えて進むデータが多くなっています。
気象庁、アメリカ、ヨーロッパのいずれの予想も、台風3号は24日(水)ころに先島諸島から台湾方面へと進むコースについてはわりと予想はそろってきています。進行方向にあたる地域では暴風や高波などに十分警戒してください。最新の台風情報にご注意ください。
【画像で詳しく確認】今週沖縄方面を直撃のおそれ 27日にかけて雨・暴風シミュレーション
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。