「高級なものではありますけど、盗んでまで使いたいかなと…」
新潟県三条市南五百川の温泉施設「いい湯らてい」で、“高級シャワーヘッド”が盗まれました。しかも、その代わりに色も形も全く違うシャワーヘッドにすり替えられていたということで、悪質な行為に施設側はやりきれない思いをしています。
温泉の洗い場には、1つ3万円のシャワーヘッドが3つ設置されていました。
水流を4つの種類に切り替えられるものです。
しかし7月11日に、巡回していたスタッフが、そのシャワーヘッドの異変に気づきました。
【いい湯らてい 宇田貴史さん】
「当館で提供させて頂いた『リファ』というシャワーヘッドが、別のものに付け替えられていた。これがその現物ですが、このシャワーヘッドは当館では通常使用しているものではないもの…」
特に女性に人気だったというシャワーヘッド3つのうち1つが、別のシャワーヘッドにすり換えられていたのです。
「いい湯らてい」では男湯と女湯を日替わりにしていますが、いつ盗まれたのかは不明だということです。
それにしても、“別のシャワーヘッドにすり替える”とは、なんとも悪質な行為。
施設側は警察に被害届を提出するとともに、今後は人目につきやすい洗い場のシャワーで『リファ』を提供する予定です。
【いい湯らてい 宇田貴史さん】
「お店だからこそできるサービスということで提供させて頂いているので、こういったことがあると、サービスを今後も提供していきたいと言ってもなかなか難しいのかなと…。できればマナー守って楽しく、1人1人が気持ちよく使えるようにしていただければ」
マナー違反はこれだけではないそうです。
「以前は“くし”も男女各浴室に用意しておりましたが、回収する数が減ってしまって、明らかに盗難だろうと…。今は貸し出しを取りやめております」
これまでくしの無料貸し出しをしていましたが、年間100本用意していたくしも盗まれて、20本にまで減ったそうです。そのため4月でこのサービスをやめたといいます。
「日々勤務をしている中で、困ったことほとんどありません。来て頂く方が1000人いたら、999人は間違いなく素晴らしい方…。ごくごく一部でちょっと残念な方もいらっしゃるのかなと思います」
訪れる人に日々の疲れを癒やしてもらおうと、趣向をこらして行っている善意のサービスが、一部のマナー違反の人によって台無しになっています。
21日には、盗まれたブランドと同じシャワーヘッドの寄付が『いい湯らてい』に寄せられたということですが、よりよいサービスを提供しようとする施設に対して、利用する我々もマナーやルールを守った利用を心がけなければいけません。
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