今月12日に発生した土砂崩れとの関連が調査されている松山城の緊急車両用道路の亀裂について、6月末に市民が危険性を指摘したにもかかわらず、城の管理事務所が市の担当課に伝えていなかったことが分かりました。

あいテレビのこれまでの取材で、松山城をよく散歩するという市民らが、城の管理事務所に道路の亀裂について危険性を指摘していたと証言していました。

市内の70代男性
「6月下旬くらいから、陥没が少しずつ始まったように思います。心配はしておりました。天守閣の受付の方に、大雨が降るとあれは落ちますよ、とお伝えしました」

こうした指摘について、松山市が城の管理事務所の指定管理者に確認したところ、6月29日に市民から同様の通報を受けたものの、数日後に対策工事が始まる予定だったことから、市の担当課には連絡しなかったということです。

また、管理事務所の指定管理者は取材に「日々巡回点検する中で亀裂の広がりにも気付き、市の担当課に連絡していた」と話していますが、市の担当課は今月1日の着工予定日に初めて把握したと説明していて、松山市のシンボルの危機管理態勢が問われています。

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