何者かと共謀して今年5月、埼玉県春日部市に住む60代女性から現金200万円を宅配便で送らせ、だまし取ったとして、23歳の男が22日に逮捕されました。
この事件では別の男が現金を受け取った疑いで逮捕されていて、22日に逮捕された男は別の男を勧誘したか、指示を与えていたとみて、警察が調べを進めています。

詐欺(オレオレ詐欺)の疑いで逮捕されたのは、住所不定・無職の男(23)です。
警察によりますと、男は何者かと共謀のうえ、今年5月上旬から中旬ごろまでの間に、共犯者が複数回にわたって警察官などになりすまし、埼玉県春日部市に住む60代女性の自宅固定電話に電話を掛けました。
そして「あなたの口座に犯罪収益が入っているので、確認するために預金の一部を送ってもらう必要がある」などと嘘を言い、女性から東京都内に現金200万円を宅配便で送らせたということです。
その後、共犯者の男が宅配便を受け取り、現金をだまし取った疑いがもたれています。

共犯者の男は上越市内に住む女性から、今回と同様の手口で現金700万円を宅配便で送らせてだまし取ろうとしたものの、事前に通報を受けて警戒していた警察官に発見され、今年5月27日に詐欺未遂容疑で現行犯逮捕されました。
捜査の過程で逮捕された男の関与が浮上し、警察は7月1日に同じ詐欺未遂容疑で男を逮捕していて、その後の捜査で男の関与が判明したとしています。

男の認否について警察は捜査に支障があるとして、コメントを差し控えるとしています。警察は、男が共犯者の男の勧誘役か指示役とみて、組織の実態解明を進める方針です。
また「現金を宅配便で送れは『詐欺』」として、警察は注意を呼び掛けています。

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