いよいよ夏休みということで、子どもたちに大人気のカブトムシやクワガタについてお伝えします。

こちらのカブトムシやクワガタ、もちろん、外で採集するという人もいらっしゃると思いますが、店で購入するという人も多いのではないでしょうか。
その販売価格が、近年、大きく変動しているようです。

採取のポイント(1)  集まりやすい木を見分けること

子どもたちに大人気のカブトムシやクワガタ。
採集のポイントを大淀川学習館(宮崎市)の日高さんに聞きました。

(大淀川学習館 日高謙次さん)
「これはタブノキです。カブトムシやクワガタがよく来ます。樹液がよく出るので」

まず、ポイントとなるのが、カブトムシやクワガタが集まりやすい木を見分けること。

集まりやすい木のひとつが、主に海岸沿いに自生している「タブノキ」です。

(大淀川学習館 日高謙次さん)
「葉っぱがこんな風に固いんですよ。郊外の公園とかにも植えてあると、クワガタとかは捕まえたことあります」

このほか、上の方の葉の先端が赤い「ハルニレ」
それに、葉がギザギザしている「コナラ」や「クヌギ」もねらい目だそうです。

また、木の種類が分からなくてもカナブンやチョウなどほかの虫がいるかどうかも見分けるポイントです。

(大淀川学習館 日高謙次さん)
「樹液は基本的にどの木も出します。昆虫にとって、おいしい、おいしくないがあるみたいで、蝶々とかカナブンスズメバチが集まらないと、クワガタやカブトムシもほぼ集まらない」

採取のポイント(2) 雨が降った次の日の晴れ

また、天気も重要だといいます。

(大淀川学習館 日高謙次さん)
「雨の日は樹液が流れてしまいますので、クワガタカブトムシは見つけづらいというのもあります。また、雨が降ったからこそ、木が水を吸って、樹液の出がよくなるということもあるので、私がおすすめするのは、雨が降った次の日の晴れ、または、次の次の日、2日後の晴れとかが、樹液の出がよくなっていて、虫の集まりもよくなると」

採取のポイント(3) 幹の隙間にいる時はピンセットなどを使って

実際「クヌギ」が群生している場所に行ってみると…

(大淀川学習館 日高謙次さん)
「蝶々めっちゃいますね。上にもすごくいるので、こういう状態ならいるはず。あ、クワガタいましたね」

木の幹の隙間にコクワガタを2匹発見しました。

(大淀川学習館 日高謙次さん)
「コクワガタとかヒラタクワガタ、オオクワガタは、こういう木のめくれ、"うろ"いうところに入っていることが多いのですが、いちばん注意していだきたいのは、どうしても捕りたくて、これを割ってしまうっていう行為だけはやってほしくないです。木を傷つけることもですが、クワガタたちの家を壊しちゃうっていうことになるので」

幹の隙間に入っている場合は、ピンセットや木の枝などを使って採ることが大切です。

国内産のカブトムシやクワガタに値上げの波

外での採集だけではなく店で購入する人も増えているカブトムシやクワガタ。近年、その価格に大きな変化が出ているようです。

25年ほど前からカブトムシやクワガタなどのブリーダーをしている丸山喜弘さん。
近年、購入者が増えている国内産のカブトムシやクワガタに今、値上げの波が押し寄せているといいます。

(丸山喜弘さん)
「エサ代があがったり、育てるときの光熱費だったり、あとは(売られているものは)採集なものですから、車で行きますが、そのガソリン代が加味されてたりとか、そういうのはあるかと思います」

例えば、カブトムシやノコギリクワガタは、(数年前まで)1匹500円程度だったものが、現在は800円ほどに上昇。

さらに、飼育するためのエサのゼリーやプラスチックケースの値段は、ここ10年で平均20%から30%ほど値上がりしているといいます。

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