山梨県の河口湖畔でホテルを経営する女性。
4年前に全く違う業界から飛び込みコロナ禍を乗り越えてきました。
その原動力や今描いている夢は…
河口湖畔に建ち並ぶホテルや旅館…。
この中に、個性的な女性社長が経営するホテルがあります。
なにやらこの日の取材のために、悩みに悩み抜いたことがあるというのです…。
外川亜希子さん：
「JAXAなのか、これはJAXAで売っているJAXATシャツですけど、全年齢対応じゃないけどスターウォーズがいいのかなとか…」
記者:
「きょうの取材のためにいろいろ考えてくださった？」
外川亜希子さん：
「そうです結局、結局、（ガンダムの）バルバトスTシャツ」
富士河口湖町にあるホテル湖龍の社長、外川亜希子さん42歳。
創業50年、ほぼ全室河口湖を望めるロケーションが売りのこのホテルで4年前から5代目社長を務めています。
ホテル湖龍 外川亜希子社長：
「右も左もわからない人が代表というか運営することになっちゃったので、そこがよく倒れなかったなっていう」
それまではホテル経営とは、全く異なる業界で活躍していました。
ホテル湖龍 外川亜希子社長：
「上段の方がデビューした作品で、デビュー作が1話載ったら雑誌の中でちょっとだけ人気がよくて、連作しませんか？と言われて2話目、3話目、5話目まで描けたのか。ありがたい体験でした」
富士河口湖町で生まれ育った外川さん。
専門学校を卒業後、幼いころから夢見ていたマンガ業界に飛び込みました。
モーニングや別冊ヤングジャンプなどで作品を描いてきたプロの漫画家です！
ホテル湖龍 外川亜希子社長：
「メインで書けるのが私ぐらいしかいなかった状態で、それも縁と言われれば縁なんですけれども、立ち上げの時にチーフアシをやってもらえないかって言われまして私で本当にいいんですかっていう状態だったんですけど」
大人気マンガの宇宙兄弟では、主に背景を手掛ける初代チーフアシスタントを務めました。
その腕前は…
ホテル湖龍 外川亜希子社長：
「はい…できました！」
ものの10分でこの出来栄え。
マンガの現場での経験はホテル経営にもいきているといいます。
ホテル湖龍 外川亜希子社長：
「一つ目標が決まったらその目標に向かってフォローできるフォローシップというのが一番大事なんだよとうのは、（JAXAの）有人宇宙開発の方が言っていて、今経営者になってますけど、今でもどこの場面でも使えるなっていう感じですね」
およそ20年間マンガ業界に身を置いてきた外川さんは先代の親族が体調を崩したことでホテルを継ぐことを決断。
当時は客足が途絶えたコロナ禍でした。
ホテル湖龍 外川亜希子社長：
「出ていくお金はあるのに、固定費はあるのに、コロナでお客さんが来ないから出てってしまう」
慣れない業務が続き、先行きが見えない中…
乗り越えられたのはマンガ業界で培った経験とマンガ愛でした。
ホテル湖龍 外川亜希子社長：
「本当にずっと言ってるんですけど棺桶に入れてくれって言ってるのが、『うしおととら』です。これはほんとに死んだら棺桶入れてくれって弟とかに言ってます」
そんな外川さんが構想し今年4月、ホテル内にオープンしたのが、こちらのマンガカフェ「りゅうのす」です。
ホテル湖龍 外川亜希子社長：
「私がセレクトすることによって日常では自分では選ばないような本を読んだり出会うことができるっていうことで、このマンガカフェを開いた」
ずらりと並ぶ8000冊以上のマンガは全て外川さんが選んだもの…。
古本では無く新刊で揃えています。
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
