不正に入手したキャッシュカードでコンビニエンスストアのATMから現金62万円あまりを引き出し盗んだとして自称高校生の少年が19日、逮捕されました。特殊詐欺グループのいわゆる「出し子」だったとみられる少年は「お金に困っていてSNSの闇バイトを始めた」などと供述しているということです。
窃盗の疑いで逮捕されたのは自称・福岡市中央区に住む高校生の少年(18)です。少年は今月9日、別の人物らと共謀の上、不正に入手したキャッシュカードで福岡市東区香椎駅前のコンビニエンスストアのATMから現金62万5000円を引き出し盗んだ疑いが持たれています。
警察によりますと、今月9日、東区に住む高齢男性の自宅に東警察署の警察官を名乗る人物らから「郵便局員が機密情報を盗んで情報が流出し、あなたの情報も漏れている。口座からお金を引き出される可能性がある」となどとうその電話があり、男性はキャッシュカード2枚を盗まれました。その後、防犯カメラなどの捜査でか少年がこれらのキャッシュカードを使って現金を引き出した疑いが浮上しました。
19日に福岡県筑後市で筑後警察署の警察官を名乗る男による詐欺の予兆電話が多発したため、警察が周辺を警戒していたところ、防犯カメラに映っていた人物と似た少年を発見。任意の聞き取りなどで犯行を自供したことから、警察は少年を緊急逮捕しました。
取り調べに対し、少年は容疑を認めた上で「お金に困っていてSNSの闇バイトを始めた」などと供述しているということです。警察は特殊詐欺グループのいわゆる「出し子」とみられる少年が「知らないおじいさんからキャッシュカードを盗んだ」という趣旨の供述もしていることから余罪を調べるとともに、電話をかけた人物や指示した人物らについても捜査を進めています。
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