続いては、自殺予防の取り組みについてです。国の調査によると、18歳以下で自ら命を絶った人の数は、学校の長期休業明けにかけて増加する傾向があり、9月1日にもっとも多いという結果が出ています。

こうした中、鶴岡市の小学校では、夏休みを前に、「SOSのサイン」に気付き、相談できるようになるための出前講座が開かれました。

スクールカウンセラー 石田克恵さん「こどもたちには、悩んでいることの仕分けができるといいよということで、これは『私が悩むこと』『大人が悩むこと』『置いておいていいこと』と分けると解決のヒントになる」



出前講座では、専門のカウンセラーがSOSの出し方や受け止め方について授業を行いました。



心の不調の原因のひとつとして考えられるのが、ストレス。

講座ではストレスを荷物に置き換えて実際に児童に荷物を抱えてもらいます。



「どんどんのせてあげる」「のせてあげるのはかわいそう」「どんどんストレスが溜まっていく」



次第に抱えきれなくなる荷物。無理矢理もたせた状態では身動きが取れません。

「ちょっともってほしい」

言葉にするのが難しい心の不調ですが身体のことに置き換えて考えると分かりやすくなります。



また、見方をかえて、抱えている悩みをまとめることで解決につながることもあります。



分かっていても、なかなか言葉にできない「SOS」。

そのサインを見逃さないために、家庭では普段の行動が変化した時の声かけやスキンシップが重要だということです。



スクールカウンセラー 石田克恵さん「楽しめなくなったとき、テレビを楽しんでいたのに見なくなるとか、ゲームをあれだけやっていたのにしまっておくとかは変化のひとつ」

心のざわざわに耳を傾ける出前講座。鶴岡市のほか、9つの市町村で開かれる予定です。

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