18日、山梨県身延町の登山道で男性が2頭のクマと遭遇し、このうち1頭に襲われ、けがをしました。
現場付近は旧千円札の図柄に採用された風景が見られる場所でキャンプ場もあり、観光客が大勢訪れるエリアです。
本栖湖畔の民宿経営者:
「日本全国クマのニュースが増えているのでこの辺も変わってきてしまったのかな」
警察によりますと、18日午後6時半ごろ、身延町中ノ倉の登山道で静岡県富士宮市の30歳の男性が2頭のクマと遭遇しました。
このうち1頭に襲われ、額や腰をひっかかれて全治1週間のけがをしました。
1頭は体長1メートル以上で、もう1頭は1メートル以下だったということです。
本栖湖畔の民宿経営者:
「(民宿の利用客が)登山開始10分ぐらいのところに、脇腹と顔から血を流してクマに襲われたと言っている方がいて『大丈夫ですか?』と尋ねたら大丈夫ですと言って下山した(と聞いた)」
男性は1人で登山していてクマに襲われた後、自力で下山し消防に通報、中央市の病院に運ばれました。
本栖湖畔の民宿経営者:
「40年ぐらいここに住んでいるが(クマが)人に接触して事故が起きるということは今回が初めて」
現場は本栖湖の北西にある中ノ倉峠の登山道で旧千円札の図柄に採用された富士山と湖の風景が見られる展望台や近くにキャンプ場があるエリアです。
警察はキャンプ場の利用者に注意を呼びかけたほか身延町は、中ノ倉峠にクマの出没を知らせる看板を設置しました。
警察はクマを見かけた時には大声を出したり、走って逃げたりせず、クマに背を向けないように静かに距離をとるよう呼びかけています。
今年4月から7月18日までに県に寄せられたクマの目撃情報は145件に上り、1年間で最も多い210件だった2019年度を上回るペースです。
なお人がクマに襲われる被害は今年県内で初めてです。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。