日本の南海上には、所々で活発な積乱雲が湧き立っており、騒がしくなってきています。ひまわりの雲画像を見てみると、渦を巻いた雲が複数あります。

19日(金)午前9時点で、赤い丸のの積乱雲の集団は、熱帯低気圧となりました(今後の雨・風シミュレーションは画像でご覧いただけます)。

台風となる可能性や日本への影響は?

雲画像のうち、右側の熱帯低気圧は、雨と風のシミュレーションによると、22日(月)頃にかけて、フィリピンの東の海上を北上する見込みです。

その後、23日(火)から25日(木)にかけては、南西諸島に接近したあと、東シナ海から華北や黄海に進む予想となっています。

この熱帯低気圧について、気象庁の週間天気予報解説資料では、「23⽇(火)頃から26⽇(金)頃は、熱帯じょう乱(熱帯低気圧や台風)が東シナ海を北上する可能性がある。」としています。

19日(金)時点では、今後24時間以内に台風に発達する情報は出ていません。

ただ、日本の南の海面水温が31℃以上で平年より2℃前後高いため、台風に発達するおそれもあります。発達の速度や程度、進路の予想にはまだ幅がありますので、気象庁が発表する最新の予報をご確認下さい。

台風となれば遅い台風3号に

ことしはエルニーニョ現象が発生していたことなどが原因で、台風の発生数は少なくなっています。台風1号は5月26日に発生し、統計史上7番目に遅い発生となりました。

台風1号は、その北側の前線を活発化させたため、雨脚の強まった所もありました。

また、台風2号は、5月31日に発生しましたが、6月1日には熱帯低気圧に変わったため、1カ月半以上、台風は発生していません。

次に発生すれば台風3号となりますが、台風3号の発生日に関して、すでに例年より遅くなっています。

台風3号の遅い発生記録は、
1位:1998年8月9日9時
2位:2020年8月1日9時
3位:1975年7月31日21時
4位:2016年7月26日15時
5位:2010年7月19日21時
となっており、19日に発生しなければ5位、さらに今週末の26日(日)までに発生しなければ4位、7月末までに発生しなければ3位となります。

今後の台風や熱帯低気圧の情報に十分注意してください。

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