流れていないのに、流れ星?
岡山市中区の山陽学園大学地域マネジメント学部の米田瑞生さんの研究室が開発した高感度カメラで、きょう(19日)午前1時過ぎに珍しい「静止流星」が観測されました。
そもそも「静止流星」とは何なのでしょうか?紐解いていきましょう。(【画像①】がその「静止流星」です。※画像と動画はともに山陽学園大学提供)
動画をよく見ると、〇で囲ったエリア(やまねこ座の方向)に一瞬、点のような光が現れて消えてゆきます。これが「静止流星」です。
「静止流星」とは、たまたま観測地点の方向に向かって流れてきたため、まるで点のように止まって見える流星のことです。(【図②】見る位置によって流星の見え方が異なる)
観測した米田さんによりますと、
「流星は、宇宙空間を漂っていた塵が地球大気に突入し、地上100km前後の高度で発光するものです」
「今回観測された『静止流星』は、山陽学園大学が所在する岡山市中区にまっすぐに飛来したため、点状にしか見えないのです」(【画像③】静止流星(左)は点状に見える)
「本来、点にしか見えないはずの『静止流星』が、今回は『広がりをもった歪な形状』をしているように見える。これは、流星が画角の端の方に現れているので、レンズの性能状、
「今回観測された流星は移動が見られないため、『静止流星』であると判断することができる。もし画角中心にとらえられていれば、
と話しています。
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