今年2月、埼玉県蕨市で少数民族のクルド人に向けた人種差別的なデモが行われ、その際、警察官がデモに反対する人について「ザコども」と中傷する発言をしていたとして、埼玉県警が謝罪しました。

市民団体「埼玉から差別をなくす会」によりますと、今年2月18日、埼玉県蕨市で少数民族のクルド人に向けて人種差別的なデモが行われました。

その際、デモに反対する人たちも集まり抗議していましたが、警備をしていた埼玉県警の60代の男性警部補がデモに抗議する人たちについて「ザコども」と中傷する発言をしたことが分かりました。

市民団体が今月3日に埼玉県警に質問状を提出していて、県警側の回答で警部補が中傷する発言をしていたことを認めたということです。

デモの参加者が撮影した動画には、参加者が「きょう多いですね」と警部補に話しかけ、警部補が「ザコどもだから」と返答する様子が映っていました。

埼玉県警が市民団体に回答した文書には、「職員個人による不適切な発言であり遺憾。今後、このようなことがないよう、警察職員に対する指導・教養を進める」と書かれています。

また、埼玉県警は「警察学校の授業のほか、教育訓練の機会を通じ、『ヘイトスピーチ解消法』の内容や、警察職員がその職務を遂行するに当たって法令を遵守すべきことについて、教育の徹底を図っている」と回答しています。

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