夏休みの小学生を対象に鹿児島県立の学校が企画したイベントで、落選した児童の保護者55人におわびのメールを送信する際に、誤ってほかの保護者にもメールアドレスが見られる状態で送っていたことが分りました。

メールアドレスが漏えいしたのは夏休みの小学生を対象に県立学校が8月実施予定で企画したイベントで、落選した小学校14校の児童の保護者あわせて55人です。県教育委員会・高校教育課によりますと17日午後0時半ごろ県立学校の教諭が、応募者多数のためイベントに落選した児童の保護者55人に通知とおわびのメールを送る際、本来「BCC」で送信すべきところを誤って「CC」で送信してしまい、受け取った保護者がほかの人のメールアドレスを見られる状態となったものです。

メールを受け取った保護者からの指摘を受け、およそ1時間後に発覚し、県立学校では送信先に謝罪と削除依頼のメールを改めて送ったということです。誤って送信したメールについては内容自体は複数でチェックしていたものの、BCCとCCの確認はしていませんでした。学校では児童が通う小学校にも報告と謝罪をすでに電話で行っていますが、今後、小学校を直接訪問し謝罪するとともに保護者らへの謝罪文の配布を依頼する方針です。

鹿児島の県立学校を巡っては8月に実施予定の「中学生の一日体験入学」で、インターネットでの申し込みの際、他の申込者228人の氏名や緊急連絡先などが閲覧できる状態になっていたことが発覚するなど、類似の事案がこの1か月続いており、高校教育課は今後全ての県立学校長に個人情報の適正な取り扱いなどについて、文書ではなく直接指導を行い、再発防止に努めるとしています。

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