大阪・関西万博の直前に行われる来年の大阪マラソンで、「万博チケット付きランナー」という新たな参加枠が設けられることになりました。

 ▼わずか200人・・・マラソンも万博も参加できる枠新設

 毎年3万人以上のランナーが、市内の名所を駆け抜ける、大阪マラソン。来年は、万博の開幕およそ50日前の2月24日に開催されます。

 ランナーの募集が7月23日から始まるのを前に、きょう明らかになったのが、「万博チケット付きランナー」という枠でした。

 大会組織委員会などによりますと、この「万博チケット付きランナー」の定員は200人(先着順)で、一般のランナーが支払う参加料(1万6000円)に、万博の前売り券分に当たる6000円を追加で支払うことで、マラソンにも、万博にも参加できるといいます。

 ▼吉村知事「海外のランナーは万博も来てみたいと回答」

 なぜ、新たな参加枠が設けられたのか。16日の会見で大阪府の吉村知事は・・・

 (大阪府 吉村洋文知事)
 「海外のランナーの方が去年走られた方にアンケートしたら、かなり多くの人が万博に行きたいと」
 「大阪マラソンを楽しんで、また2か月後にも万博行こうという人に繋がればいいなと思って、そういったことをやります」

 16日の組織委員会の会合で配布された資料によりますと、前回の大阪マラソンに参加した海外ランナーへのアンケートでは、「万博に来場したい」「できれば来場したい」と回答した人の割合は79.5%だったということです。

 ▼チケット付きランナーは国内からの応募限定・・・万博前売り券の販売の追い風になるか?

 ただ、この「万博チケット付きランナー」の枠に応募できるのは、日本国内に住んでいる人に限定されています。これについて、17日、吉村知事は、詳細は知らないと前置きした上で、今後の検討課題だと話しました。

 そのうえで、大阪マラソンに参加した人がチケットを購入できる”直売所”のような施設を作る案を明らかにしました。

 一方、万博の前売り券の販売目標は、1400万枚とされていますが、今年7月10日現在で322万枚余り。チケット収入によって会場の運営費用をまかなうことから、チケットの売り上げが振るわないと赤字が出る恐れも指摘されています。

 この点について、吉村知事は。

 (大阪府 吉村洋文知事)
 「万博チケットを買いやすいようにするというのもあるんでしょうけど、これは実務担当で決めてますので。例えば僕から万博チケット付きランナーをやるべきとか、まず提案していない」

 「万博チケット付きランナー」は、組織委員会が万博の機運醸成のために”自主的に企画した”ということですが、果たして前売り券販売の追い風になるのでしょうか?

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