16日白昼の市役所で男が刃物を振り回し、火をつけた事件で、男が火をつける直前に、職員を脅す様子を捉えた映像を入手しました。

鋭い刃物を振り回し職員に詰め寄る男。カウンターに入ろうとする男に対して、職員は、さすまたを使って決死の抵抗をしています。

提供:視聴者

16日午後3時ごろ、愛知県の高浜市役所1階で居合わせた市民が撮影した映像です。

(矢野司記者)「刃物をもって暴れた男は、市役所の窓口の中に入り、自ら火をつけたということです」

男はペットボトルに入った灯油のような液体をまき、椅子などを振り回すなどして暴れた上、液体を体にかけてカウンターの中で、ライターで火をつけたということです。

さすまたを使って抵抗した職員は…

(現場に居合わせた職員)
「職員の名前を叫びながら入ってきた。灯油を頭からかぶり、自らライターで火をつけて火だるまに」

火をつけた男は「“死ねなかった”と言っていた」

火は20分ほどで消し止められましたが、職員3人が手や頭に軽いケガをして病院に搬送されました。

(職員)「職員が消火し終わったら犯人が伏せたので、そのタイミングで4~5人で取り囲んで押さえた」

火をつけたのは62歳の男で建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されましたが、全身にやけどを負っていてその後、治療のために釈放されました。

(職員)「(男を)取り押さえているときに、“死ねなかった”と言っていた」

高浜市によりますと、男は2年ほど前から税金を滞納し、預金の差し押さえを受けていて、その後の納税の額を巡り市とトラブルになっていたということです。

(高浜市 吉岡初浩市長)「精神的にケアが必要な職員もいるので、今後しっかりやっていきたい」

すべての市民に開かれた市役所で起きた凶行。職員を、そして市民をどう守るかが課題です。

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