車を走らせると、幼い子が泣きながら走っているのが見えたー。とっさの判断で4歳の幼い子をを保護した2人の男性に、広島西警察署は17日、感謝状を贈りました。

感謝状が贈られたのは広島市に住む会社員の沖西佑太さん(27)と高島大介さん(27)です。

小・中学校の同級生という2人は6月19日、「焼き肉でも食べに行こう」と車を走らせていました。すると、道端に何か動くものを見つけたと言います。

泣きながら走る幼児でした。

場所は広島市西区の田方橋南詰交差点。自動車専用道路である西広島バイパスの本線につながっている場所でした。

どんどんバイパスへ進む幼児 2人のとった行動は…

ひとたびバイパスの本線に入ってしまえば、かなりのスピードで走る車が次々と行き交います。

泣き叫びながらバイパスに向かって、どんどん進んでいく幼児。危険を感じた2人はすぐに車を止めて幼児を保護しました。

2人は当時の状況を「怖いという感情よりも、早く車に乗せなきゃと言う思いが勝った」と振り返ります。

車に幼児を乗せて走りながら110番通報すると警察官から「幼児の保護者からも通報があった」と告げられました。

その後、バイパスを抜けた先のコンビニエンスストアで保護者と合流。幼児はすぐに駆け出し、保護者に抱きついていたといいます。

高島さんは「何事もなくて本当に良かった」。また当時、妻の出産を控えていた沖西さんは「もうすぐ産まれる赤ちゃんと重なって見えた」と話しました。

広島西警察署の坂本和彦署長は「交通量が多いので幼児を見た人も多いと思うが、その中でも”110通報した上で保護する”という行動に移していただいた勇気に敬意を表したい」と話していました。

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