今も昔も子供たちにとって「夏の人気者」といえば、カブトムシやクワガタなどの昆虫ですが、近年は「山に入って昆虫採集」する子供の姿をあまりみかけなくなりました。そんな中、住宅街の一角に「カブトムシ、クワガタの24時間無人販売」のコーナーができ、人気を呼んでいます。

こちらは岩手県奥州市前沢の住宅地。

個人宅のカーポートの中を覗き込むと・・・
中には人形ケースのような虫かごに入ったカブトムシやクワガタがいっぱい!


なんとここは24時間営業のカブトムシ、クワガタ無人販売店なのです。

経営しているのはこのカーポートの所有者、千葉伸さんです。


子どものころからカブトムシやクワガタの採集が得意だった千葉さん。
趣味のサーフィンに行く途中、「昆虫がいそうな木」を見ると車を降り、カブトムシ、クワガタをつかまえるようになりました。
そして5年前、自宅のカーポートの一角を改造し、カブトムシ、クワガタの無人販売を始めました。

お店にはカブトムシ、ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ、オオクワガタ、ヒメオオクワガタなどが元気に動いています。


値段は大きさにより色々ですが、「だいたい市価の半分ぐらいです」とのこと。
希少で、超人気種のオオクワガタだって、子供のお小遣いで買えちゃいます!



盗難防止のため、高価なものはケースにカギがかかっており、欲しい人は電話で千葉さんを呼び出し、開けてもらいます。



また、ニジイロクワガタやギラファノコギリクワガタなどの外来種は売れた後、補充ができないので販売はせず、「見るだけ」となっています。

そのほか、お店ではメダカやゲンゴロウをの水槽や、ザリガニ釣りのコーナーなどもあり、子供たちが楽しむことができます。

夏休みには岩手県内各地や、東京、大阪などから帰省してきた家族なども遊びに来るということです。



「小さい頃、昆虫などの小さな生き物を育てた経験がある子は、大きくなっても自然を壊すようなことはしない」と語る千葉さん。


もうすぐ夏休み。
千葉さんの願いは「すべての人に楽しい夏を」。
岩手の子も、都会からくる子も、カブトムシやクワガタと過ごすことで、楽しい夏の思い出を作って欲しい。
今年もたくさんの子供がカブトムシやクワガタに会いに来てくれるのを心待ちにしています。

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