熊本県で水俣病被害者の発言が遮断された問題を受け、伊藤環境大臣は17日、新潟水俣病被害者団体と懇談しています。被害者側の要望について大臣は「相談や検討を進める」との回答に留まっています。

【伊藤信太郎 環境大臣】
「(熊本の)水俣病関係団体と懇談の途中でマイクを切るという不適切な運用になったこと、改めて深くおわび申し上げます」

冒頭、伊藤大臣の謝罪で始まった懇談。
環境大臣が新潟水俣病被害者と懇談するのは9年ぶりとなります。

【新潟水俣病共闘会議・議長 中村洋二郎 弁護士】
「長い間苦しみ続けたまま放置されてきましたけれども、本当に一日も猶予できないと、生きているうちに救済をという被害者の切実な声があふれています」

懇談には新潟水俣病阿賀野患者会など3つの団体が出席し、裁判に頼らない被害者の救済策の策定などを求めました。

これに対して伊藤大臣は住民健康調査について「熊本での調査を経て今後検討する」とし、被害者の救済については「相談や検討を進める」とこれまで同様の回答に終始しました。

18日は新潟水俣病患者会との懇談が予定されています。

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