医療機関のない地域でも安心して暮らせるよう、郵便局で医師の診察が受けられる取り組みが16日、山口県周南市で始まりました。

藤井律子市長と、診療を担当する長沼恵滋医師から、日本郵便の砂孝治・中国支社長に、新たな診療所の看板が手渡されました。周南市の和田地区には、2016年に地元の医院が閉院してから、医療機関がありません。地区に住む1037人のうちおよそ57パーセントが65歳以上の高齢者で、住民はこれまで、車で20分以上かけて地区外の病院へ通わなくてはなりませんでした。

巡回診療は毎週火曜日、高瀬郵便局内の個室で行われます。対面とオンラインの2つの形式があり、機器の接続などは郵便局員がサポートします。薬局からオンラインで服薬指導を受けることができ、処方薬が後日、自宅へ届けられます。

長沼恵滋医師
「移動に制約があって、医療にアクセスできない方がいらっしゃいますので、手を差し伸べることができたらなと思っています。安心感を届けるっていうところを1番にしていきたいなと思います」

郵便局を活用した診療の本格的な実施は、全国で初めてだということです。

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