話題のサービスです。子どもたちの「はじめてのおつかい」を保護者のリクエストを受けてサポートする取り組みで、様子を撮影した映像も購入できるとあって人気を呼んでいます。

7月14日、岐阜市の柳ヶ瀬商店街を舞台に応募した家族9組の子どもたちが「はじめてのおつかい」にチャレンジ。

おつかいにはカメラマンと見守る2人のスタッフが同行しますが、番組の撮影ではありません。実は、東京の映像制作会社「WAGAKOTO」が5年前から展開している「はじめてちゃれんじ」と称した「おつかい」です。

料金は、19800円から。

(父親)「手をつないで1本ずつ買ってきてね」

岐阜市の田内咲築ちゃん6歳と2歳の築乃ちゃん姉妹は、この日ママが誕生日。

商店街でママが買い物にいっている間にサプライズで、お花を買いに行くというはじめてのおつかいです。

プロカメラマン+スタッフ2人が安全を見守り…スタート

(父親)「いってらっしゃい!気をつけてね」

行き先は、150メートル先のお花屋さんです。

(妹・築乃ちゃん)「ダディー待ってるの?」

(姉・咲築ちゃん)「うん、待ってる」

ダディーには「ママが好きな色の花を買ってきて」と頼まれました。

“はじめてちゃれんじ”のスタートです。この日はスタッフ2人が安全を見守り、プロカメラマンが撮影を行います。その映像は編集した上で1か月から2か月ほど後にデータで保護者に届けられます。

この取り組みは東京を中心に全国で、毎週土日・祝日に開催。月に100組以上の申し込みがあるといいます。

ママも、2人には内緒で様子を見ていました。

(母親)「ドキドキしているんだろうなとか、特に長女の気持ちを考えると言葉にならないです」

「ひまわり、ママ好き!」お花屋さんでプレゼントを

そして、2人は無事にお花屋さんに到着。

お母さんの好きな色は…?

(咲築ちゃん)「みどり」

(店員)「みどりのお花がいいの?みどりのお花だと、葉っぱになっちゃうけど…」

咲築おねえちゃんは重ねて…

(咲築ちゃん)「きょうママのお誕生日で、お花あげる」

すると妹の築乃ちゃんが…

(築乃ちゃん)「黄色」

(店員)「黄色だったら、ひまわりでもいいけど」

(築乃ちゃん)「ひまわり、ママ好き」

(咲築ちゃん)「咲築は、紫にしようかな」

2人は、「ひまわり」と「バラ」を選びました。

(店員)「これが350円と、これが200円」

支払いも無事に出来ました。

あとはスタート地点に戻るだけです!

(築乃ちゃん)「ダディ花買ったよ~!」
(咲築ちゃん)「まだまだまだ」

“おつかい”は減少傾向に… 「目を離すのが心配な時代」

そして…

(咲築ちゃん)「どうぞ、おめでとう」

おつかい大成功です!

(母親)「少しの距離でもたとえ公園でも、目を離すのが今の時代心配なので、こうやって安心してお買い物の経験をさせてもらえるのは、本当に貴重な機会」

厚生労働省が行った小学6年生へのある調査では、お手伝いの中でもおつかいは特に減少傾向になっています。今回の参加者はおつかいについて…

(参加した親)
「すぐに助けたくなる。踏ん切りがつかずになかなかできない僕たちだけでは」
「遠い距離で1人でチャレンジすることを学ばせてもらったいい機会かな」

子どもを取り巻く環境の変化で消えゆく“おつかい”。しかし、この取り組みが保護者の共感を集めているのも確かです。

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