兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラなどの疑惑を調査する「百条委員会」の理事会が16日午後行われました。理事会では元局長が残した委員会で発言する予定だった陳述書や音声データが確認されたということです。陳述書などの資料を見た奥谷委員長は「大変重いメッセージだと思ったし、元幹部職員の思いをしっかりと受け止めて今後調査に臨みたいと思った」と話しました。
また、奥谷委員長は「元幹部職員にはやはり百条委の場で実際に証言してほしかった。残念な結果だが、残していただいた陳述書などを踏まえ百条委員会を進めていきたいとも話しました。
奥谷委員長によりますと、陳述書は11ページでQ&A形式のものだったということです。また、音声データは1分未満のものだったということです。
次回の百条委で、陳述書や音声データなどについて、委員間で共有する資料として認めるか否かを諮るということです。
今年3月、当時兵庫県の幹部職員だった男性(60)は、斎藤知事の「パワハラ」や「おねだり体質」などを告発する文書を作成しましたが、県は「核心的な部分は事実でない」として元幹部を停職処分にしました。
その後、疑惑を調査する百条委員会が県議会に設置されましたが、元幹部は7月7日に死亡しました。
関係者によりますと元幹部は、委員会で発言する予定だった内容の陳述書のほか、知事が出張で訪れた地域のワインについて「私も飲んでみたい」「折を見てお願いします」などと発言した内容を録音した音声データを残していたということです。
16日午後に百条委員会の理事会が行われ、元幹部が残した音声データなどについて取り扱いを検討されました。
7月16日に斎藤知事は会見で改めて辞職を否定したうえで、ワインを催促したとされる疑惑については、「現時点でそれに対して自分の記憶とか、そういったものが回答できないと言う状況です。これはもちろん、詳細が今後わかりしだいしかるべきはしっかりと回答していくということは考えています」と話しました。
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