2018年、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性が殺害された事件の裁判員裁判について、和歌山地裁が初公判が今年9月12日に決まったと発表しました。

 2018年、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の野崎幸助さん(当時77)の元妻の須藤早貴被告(28)は急性覚醒剤中毒で野崎さんを殺害したなどの罪に問われています。

 これまでに須藤被告が覚醒剤を摂取させたことを裏付ける直接的な証拠は見つかっていませんが、覚醒剤を摂取させられたとみられる時間帯には、須藤被告しか自宅にいなかったことなどから公判で有罪を立証できると判断したとものとみられます。

 須藤被告を巡っては、これまでに公判前整理手続きが6回行われていました。

 和歌山地裁は16日に須藤被告の裁判員裁判の初公判を9月12日に行うと発表しました。初公判を含めて裁判は25回の審理が行われる予定で、判決は12月12日に言い渡される予定です。

 2021年に起訴されてから既に3年が経過していますが、事件の動機など当時の実態は明らかになるのでしょうか。

 須藤被告を巡っては、当時61歳の男性から海外留学の準備金名目でおよそ3000万円をだまし取った詐欺事件の裁判も進行中で、検察が懲役4年6か月を求刑しています。

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