高校野球、夏の宮城大会。連日、熱戦が続く中、15日は3回戦で、仙台育英と東北、実力校同士の対戦となりました。

注目の1戦に石巻市民球場は雨の中、長い行列が。仙台育英と東北、甲子園常連校がぶつかる大一番に注目が集まりました。

仙台育英の先発は、プロ注目の本格派右腕、山口廉王(れお)。持ち前のキレのあるストレートで先頭バッターからさっそく三振を奪います。最初から飛ばしていくと決めていたと語る山口。球威で押すピッチングで東北打線を三者凡退に抑えます。

試合は3回、押し出しで先制した仙台育英が尚も1アウト満塁、打席には2年生の土屋、センターへの犠牲フライで育英がリードを広げます。

2点を追う東北は4回、ヒットやフォアボールなどで満塁と反撃のチャンス、打席には先発ピッチャーの小倉、山口の力のあるストレートに空振り三振。チャンスを活かせません…。

育英はその後もマウンドの山口を中心に鉄壁な守り。さらにファインプレーも飛び出し東北に流れを与えません。

それでも9回、あと1アウトまで追い詰められた東北が粘ります。育英のマウンドは山口から変わり佐々木広太郎、2アウト満塁でバッターは前日、サヨナラヒットを打っている2番・布川。抜けたかに思われた打球は、ショートのグラブの中。最後まであと一本が出なかった東北、2対0で敗れ、甲子園への夢は、ライバル・仙台育英に託します。

東北高校・畠山重汰主将:
「(バットを)短く持ったりノーステップで打ったり工夫したが、チャンスであと一本が出なかったので山口投手が1枚も2枚も上手だった」

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