18日に判決が言い渡された「新潟水俣病 第5次訴訟」で、総額1億400万円を支払うよう命じられた被告側の原因企業が控訴しました。

この裁判は、新潟水俣病の症状を訴えながら国に患者と認められない人が、国と原因企業に損害賠償を求めていたものです。

この裁判で新潟地裁は、国の責任は認めなかったものの、審理を終えた原告47人のうち26人を水俣病と認め、被告側の旧昭和電工に対して1人あたり400万円を支払うよう18日に命じていました。

19日に旧昭和電工は、控訴したことを明らかにしました。
その理由について「今回の判決内容を総合的に判断し、上級審の判断を仰ぎたいため」としています。

一方、原告団は控訴について検討中です。
旧昭和電工の控訴に対し、原告団の味岡申宰弁護士は「被害者が早期解決を求めているのにも関わらず、裁判の引き延ばしを図ろうとすることに対しては大変遺憾で残念」とコメントしています。

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