「集団山笠見せ」で披露された「中洲流」の舁き山笠=13日午後、福岡市

 福岡の夏の風物詩「博多祇園山笠」で、多彩な装飾を凝らした山車「舁き山笠」が福岡市中心部に乗り入れる「集団山笠見せ」が13日行われ、雨の中を勇壮に駆ける7基に沿道から歓声が上がった。1月に起きた能登半島地震の被災地を激励し、復興を願った山笠もあった。  繁華街・中洲一帯の区域でつくる「中洲流」の舁き山笠の装飾は、幕末の江戸で活躍した町火消新門辰五郎が題材。能登の地震で救助に携わった消防団員への励ましの思いを込めた。辰五郎の手には町火消の組の目印である「纏」が握られ「馬簾」と呼ばれる飾りが垂れ下がる。制作した人形師溝口堂央さん(54)は「馬簾が厄を振り払い、穏やかな年になれば」と願う。


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