JR津軽線が2022年の大雨で被災区間の復旧を断念したことを受け、重要性が増している県道14号・今別蟹田線についてです。青森県今別町の阿倍義治町長が地域住民の交通を確保するため、道路の整備を宮下宗一郎知事へ要望しました。

今別町の阿部町長らは12日、宮下知事を訪ね、今別蟹田線の整備に関する要望書を提出しました。

今別町と外ヶ浜町蟹田地区の約16kmを結ぶこの路線は、特に小国峠の区間が急こう配でカーブが多くなっています。このため、冬場には路面が凍結し事故も多く発生していて、道路の整備を求める声があがっています。

さらに、この路線は同じ今別町と蟹田間を結んでいたJR津軽線が、鉄道の復旧を断念し、自動車交通に転換することになったため、重要性は増していました。

今別町 阿部義治町長
「地域住民からは、鉄道がなくなっても安心安全でバスで蟹田駅まで行けるように町長、なんとか頼むよという声がきている」

宮下知事は12日の会談で、現在、今別蟹田線についてはバイパス化に向けて検討を進めていて、今後、事業化へ着実に動く考えを示したということです。

今別町 阿部義治町長
「知事からは、工事の事業化に向けて粛々と今進めているということで、これから予備設計も入っていくし、ルートもこれから定めていかなければならないと。事業化に向けてしっかりとやっていくということで、力強い言葉をいただきました」

現在、バイパス化のルート案は一部の区間をトンネル化することなどを含めて複数あり、県は今後、絞り込みに向けて検討する方針です。

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