岩手県遠野市は12日、車検が切れたまま市営バス1台を2日間運行したと発表しました。

遠野市市民センターによりますと、車検切れのまま運行していたのは乗り合いタクシー「デマンドバス」として利用されている32人乗りの市営バス1台です。
市からバスの運行と車両管理の業務について委託を受けている事業者が、このバスの車検の有効期限が6月22日だったにもかかわらず、25日と7月2日の2日間運行したものです。2日間で計9回運行し、延べ217キロを走行、計40人が利用しました。
6月上旬に整備工場からこの委託事業者へ、間もなく車検が期限を迎えると連絡があったものの、その後双方の確認漏れが重なったため、事業者が車検切れのまま運行したということです。
市は再発防止策として▽委託事業者が車検の有効期限の一覧を掲示し、車両や運行日誌にも有効期限を表示するなど、使用する者で共有、確認できる環境を整えること▽市も情報共有して相互に確認できる環境を整えること▽管理運用マニュアルの作成-を行うとしています。
車検切れのバスの運行については道路運送車両法に抵触することから、委託事業者が警察に報告を行っていて、市は方針がまとまり次第処分を行う考えです。

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