今年もやってきた暑い夏。今回のしずおか産は、「まるで採れたて!?恋蜜みかんのかき氷」です。

静岡市清水区、清水駅前銀座商店街のすぐ近く、みかんの文字が目印の『恋蜜みかんcafe』。季節によって並ぶメニューは様々です。みかんゼリーやジャム、シフォンケーキなど、いろいろな種類のみかんスイーツが楽しめます。

<『恋蜜みかんcafe』オーナー 西ヶ谷美穂子さん>
「みかんを作って出荷するだけだったんですけど、お客様に直接みかんをお渡ししたい、お届けしたい、お客さんの反応も聞きたいということで、お店を持つことを夢に日々頑張ってなんとか形になってきたところです」

2021年9月にお店をオープン。始めた頃は、みかんの販売だけでしたが、カフェメニューを提供し始めると、家族連れや学生も訪れるようになったということです。

そして、この夏のおすすめメニューが、凍らせたみかんをまるごと削った『恋蜜かき氷』。

<河島玖実ディレクター>
「いただきます。口の中に入れた瞬間にみかんの味と香りがぶわーって広がって、まるでみかんをそのまま食べているような感覚ですね」

<『恋蜜みかんcafe』オーナー 西ヶ谷美穂子さん>
「普通のかき氷みたいに氷を削るのではなくて、美味しい時期にみかんをまるごと冷凍してそれを削ってあります。本当にまるごとみかんを食べていただけるようなかき氷になってます」

冷凍したみかんを皮ごと削り、ゼリーやジャム、オリジナルシロップやヨーグルトクリームをのせたプレミアムな一品です。

使っているのは、農園トップブランドの「恋蜜みかん」。

<『恋蜜みかんcafe』オーナー 西ヶ谷美穂子さん>
「(農園で)たくさん採れる中で上の方、自信を持って出せるという部分に恋蜜という私たち農園のブランドをつけて販売しています」

70年前から続く西ヶ谷蜜柑農園で、恋蜜みかんは栽培されています。カフェのオーナー・美穂子さんの夫・亮志さんが3代目をつとめます。およそ3ヘクタールの敷地で、40品種近くのみかんを栽培。恋蜜みかんと名付けたのは亮志さんです。

<夫・西ヶ谷亮志さん>
「農園のオリジナルブランドのネーミングをつけようということで、いろんな名前をつけて妻にこれはどうかな?って聞いていたんですけど、5年ほど全部却下されまして、採れたての甘酸っぱいみかんですとかそこからだんだん完熟していって甘いみかん。酸いも甘いもじゃないけど、恋愛の恋と、自分たちが作っている濃い味・濃い色のみかんをかけまして、恋蜜みかんをネーミングしました。そしたら1発OKでした」

いまではこの『恋蜜みかん』をつかったメニューが人気を集めています。濃い味、濃い色を追求するために亮志さんは毎日、みかんと向き合っています。

<夫・西ヶ谷亮志さん>
「このみかんは早生みかんです。全体の20~30%くらいが恋蜜になっている。栽培のときから比較的糖度が上がらない中側とか裾側のみかんは全部落としてしまって、陽の当たる良い部分だけ残して、なるべく恋蜜仕様になるように育てています」

まだ、小さくて青いこのみかんも10月下旬には、恋蜜みかんになっているかもしれません。そして、収穫した一部を美味しい時期にすぐ保存し、夏でも採れたてのようなみかんを食べられるようにしているんです。

<『恋蜜みかんcafe』オーナー 西ヶ谷美穂子さん>
「みかんを1年通して食べていただきたいというのが願いでもあるので、清水の特産であるみかんを、夏も楽しんでもらいたいなと思います」

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