海田町でおととし、男性(70代)が監禁され行方が分からなくなった「遺体なき強盗致死事件」の裁判員裁判で、強盗致死などの罪に問われている女に、懲役11年の判決が言い渡されました。

判決によりますと、住居不定・無職の門美帆子被告(45)は、今泉俊太被告(33)と、投資資金を回収する目的で、22年、海田町の事務所で、竹内義博さんに殴る蹴るなどの暴行や脅迫を加え、さらにほかの5人と、現金およそ11万円を奪い、死亡させるなどしました。

これまでの裁判で門被告は、今泉被告との共謀を否定し無罪を主張していました。11日の裁判で、広島地裁の角谷比呂美裁判長は、「投資金を回収するために暴行を加えてでも、現金等を奪うという意思を暗黙のうちに、相通じていたと推認でき共謀が成立している」と指摘。「竹内さんを死亡させる危険性がある一方的で執拗な暴行であり、生じた結果は重大」などとして、懲役11年を言い渡しました。

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