去年の猛暑によりコシヒカリなどの1等米比率が過去最低となった新潟県産米。今年も高温が予想される中、コメづくりの品質向上に向けた会議が11日開かれました。

この会議は、県やJAの担当者、大学教授らが出席し、その年の県産米の生育や管理について議論するものです。関係者が心配しているのが…

【県経営普及課 樋口泰浩 参事】「この後、高温になりますので、その時に耐えられる稲、栄養状態を保っていただきたい」

夏の猛暑です。去年、県産米は高温と水不足のためコシヒカリの1等米比率が4.7%と過去最低となりました。

さらに、雪が少なかったことや春以降、雨が少なかったこともあり、今年も上越市などで、水不足で田植えができない田んぼも出るなど、すでに天候に悩まされているところも。

新潟地方気象台によりますと、県内は向こう3か月、平均気温は高く、降水量はほぼ平年並みの予想です。

【県経営普及課 樋口泰浩 参事】「生育がやや進んだ状況になっています」
今後伸びすぎた稲が倒れる危険性があるため適切な肥料と水管理が必要などとし、稲の状況を見て、肥料を与える回数を増やすよう生産者に呼びかけるとしました。

【県経営普及課 樋口泰浩 参事】「この夏の暑さを乗り越えられるような稲に育てていって、何とか品質を回復させたいという思いです。(生産者は)稲をよく見ていただいて栄養状態をよく確認して、それに合わせた管理をお願いしたい」

今年のコメ作りはどうなるのか…
県は水管理や肥料などについて情報をこまめに発信していくとしています。

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