鳥取県米子市の中心市街地に11日、サルが出没しました。発見されたのは、駅や市役所からも近い人通りの多い場所。大捕物の一部始終をBSS山陰放送のカメラがとらえました。
このサル、捕獲後に調べたところ、市内の湊山公園の「猿が島」から脱走したサルだったことが分かりました。
小崎純佳 記者
「サルが3階から2階に降りて走っていきました」
器用に雨どいをつたい、3階から2階に移動するサル。
捕獲を試みようとしますが…サルは屋根の上に場所を移します。
11日午前11時過ぎ、米子市街地にサル1頭がいるのが発見され、警察や市の職員が捕獲作業にあたりました。
サルが現れたのは米子駅前から旧湊山球場へ続く通り付近で、住宅や店舗も立ち並ぶ中心市街地です。
通報した人
「きょうの11時過ぎですね。駐車場の方に回ってその辺で草を食べていたんですけど、人がだんだん集まってきて。裏側の方の雨どいを伝って、2階に上がって3階に上がってみたいな感じで、この建物とこの建物を行ったり来たりしている」
目撃した人
「全然珍しいです。大変ですよ、降りてこないもん」
小崎純佳 記者
「人が集まってきましたが、サルの様子はというと…落ち着いた様子で座っています」
しかしその後、サルは建物と建物の、わずか数十センチほどのすき間に入ってしまいます。
ここで挟み撃ち作戦の決行です。
長い棒を使ったり、ライトをあてたり、笛を吹いたり、様々な方法でサルを奥に追いやろうとしますが、サルはなかなか動きません。
この時点で、通報からすでに2時間が経過…
ここで一大チャンスが到来します。すき間からサルが出てきました。
捕獲開始から初めてサルの頭を網でキャッチ。しかし…
サルは再び逃走します。
取材班もあきらめかけたその時!事態は大きく動きました。
マンションの駐車場にサルを追い込むと…捕獲隊が後を追いかけ、最後は網を使って捕獲。通報からおよそ2時間40分後に無事捕獲に成功しました。
市街地に現れたこのサル、調べたところ、マイクロチップ情報から、市内にある湊山公園の「猿が島」から脱走した4歳のメスのサル「なつき」だったことが分かりました。
猿舎の屋根のフェンスが一部破断したことによりフェンスに力を加えると隙間が生じる状態となっていて、そこからサルが脱走してしまったとみられるということです。
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