伝統的な浮世絵版画の技術を用い、高い芸術性で近年再び注目を集めている「新版画」の展示が、長野市で行われています。

大正時代以降に活躍した歌舞伎役者に。

物語の一場面のような「風景画」。

いずれも江戸時代以降の伝統的な浮世絵版画の技術を用いて作られた木版画作品で、「新版画」と呼ばれています。

長野市の水野美術館では新版画を世に広めた渡邊庄三郎(わたなべしょうざぶろう)が版元の作品、180点以上が展示されていて、中には、野沢温泉や白骨温泉が描かれたものもあります。

水野美術館学芸員・野口春花さん:
「色の鮮やかさとか何度も色を重ねる手間暇をかけた所が魅力」

近年その価値が再評価され、なんと、アメリカの起業家スティーブ・ジョブズもコレクションしていたと言います。

水野美術館学芸員・野口春花さん:
「海外のコレクターが非常に多い点も新版画の特徴です。海外に日本の木版画の技術の素晴らしさが認められているというところも新版画のすごい所ではないでしょうか」

「THE新版画」は5月26日まで長野市の水野美術館で開かれています。

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