去年10月、宮城県多賀城市の公園に介護が必要な母親を放置したとして、保護責任者遺棄の罪に問われた男の裁判で、仙台地方裁判所は19日、男に懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、多賀城市桜木2丁目の無職・松田一明被告(58)です。

松田被告の母親が放置された公園

起訴状などによりますと、松田被告は、去年10月14日未明、自力で歩けず介護が必要な母親の松田ときいさん(当時86歳)を保護する責任があったにも関わらず、車いすに乗せて自宅から連れ出し、多賀城市内の公園に置き去りにした罪に問われていました。ときいさんはその後病院で死亡が確認されました。

19日開かれた判決公判で、仙台地裁の須田雄一裁判官は、「葬式代がかかるなどと考えたその動機は身勝手で酌量の余地はない」と指摘。一方で「犯行を認め、反省の言葉を述べている」などとして、松田被告に懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。

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