暑い夏がやってきた。今年はすでに静岡で40℃を観測するなど、全国的に暑い日が続き、山形でも暑い日が続いている。
そんな中、気になるのが夏の必須アイテム「エアコン」に関する話。
中でも電気代については、どれほどかかってしまうのか、よい節電方法はないのかなど気になる人も多いだろう。
政府による電気料金の負担軽減措置が5月使用分で終了したり、大手電力会社10社が5月請求分からの値上げを発表するなど、ショックな話もあった。
そこで今回は、空調機器などを製造するダイキン工業が行った検証から、エアコンの効果的な節電術を紹介していく。
この暑い夏を乗り切るために必見!
検証 風向きひとつで節電になる
エアコンをつけるとき、より節電になる風向き設定はどちらだろうか。
1.水平 2.ななめ下
ダイキン工業では、エアコンの風向きを「水平」と「ななめ下」それぞれで、日中11時間(8:00~19:00)冷房をつけっぱなしにして消費電力量を計測し、1か月あたりの電気料金の違いを検証した。
節電になるのはどちらか。
答えはズバリ、「1・水平」
それぞれの消費電力を比較した結果、「ななめ下」が3.76kWh、「水平」が2.77kWhとなった。
なんと風向きが「水平」の方が、およそ3割の消費電力量の削減になる可能性があるのだ。
※調査結果はあくまで目安です。住環境や気温などによって結果は変わります。
電気代はこんなに違う
電気代はどうなっているだろか。
1日の電気代(8:00~19:00、電気代31円/kWhで算出)は、風向き「水平」が約86円、風向き「ななめ下」が117円となった。
1か月に換算すると、風向き「水平」が約2580円、風向き「ななめ下」が3510円で、その差はなんと930円!
風向き1つで月の電気代が1000円近くも変わってしまう可能性があるのだ。
※調査結果はあくまで目安です。住環境や気温などによって結果は変わります。
では、なぜ風向きが「水平」の方が節電になるのか。
「ななめ下」の方が、人がいる場所に直接冷たい風を送るので使っている人も多いのではと思う。なんだか効率もよさそうだが・・・。
実は、冷たい空気は重く、床付近にたまる性質がある。風向きが「ななめ下」の場合、床付近に冷たい空気がたまり、天井付近には暖かい空気がたまってしまうのだ。
一般的なエアコンは、高い位置にある室内機に、室内の気温を測るセンサーがついている。天井付近が暖かければ、床付近が十分涼しくなっていたとしても、より部屋を涼しくしようとエアコンが「がんばって」しまうのだ。
一方で、風向きが「水平」ならば、冷たい風は「天井付近」→「床方向」の流れで自然に下りるので、余計な電力を使わずに部屋全体を涼しくできるのだ。
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