甘さとジューシーさが売りで、今や100を超える品種があるという日本の桃。海外からも視線が注がれているようです。

「日本の桃は新鮮で安い」 外国人観光客も絶賛

今が旬な夏の味覚・桃の出荷が各地で始まりました。

長野県松川町では6月、果汁が多い「日川白鳳」や、糖度が高く甘い「赤宝」など、約200キロが選果場に持ち込まれました。

岡山県倉敷市では、甘みと酸味のバランスがいい「はなよめ」が収穫されています。

2024年は春先からほどよい雨が降り、生育条件に恵まれたことから、糖度も申し分ない桃に仕上がっているそうです。

そんな旬の桃をふんだんに使ったフェアを展開しているのが、お菓子チェーン店の「シャトレーゼ」です。山梨県産の完熟桃をたっぷりのせたパフェやケーキに、細かくカットした白桃をのせたカップデザートなど、約10種類を期間限定で販売します(※一部店舗は終了)。

お客さん
「(完熟桃の)レアチーズタルトを前回購入したので、今回違うのをいってみようと思って」
Q.(完熟桃のレアチーズタルト)味どうだった?
「結構チーズ感強いかなって思っていたけど、桃との味が邪魔せずに、それぞれ調和してバランス良く食べられました」

シャトレーゼ 広報室 原令子さん
「完熟桃とは、樹上で完熟をむかえた桃になるのですが、甘さと香りが両方ピークに達したその桃を直接農家さんから仕入れて、店内でカットして飾りつけていますので、一番新鮮で美味しい桃を召し上がっていただけます」

食感や甘さの違いなど、100を超える品種がある日本の桃。実は今、海外からも注目されています。

東京・新宿にあるフルーツパーラーでは、6月から桃を使った季節限定商品を提供しているのですが、2024年に入り、急激に外国人観光客が増えたそうです。

フタバフルーツパーラー 川口輝生さん
「半分以上のお客様は外国籍の方が多くて、8割以上のお客様が桃のメニューだと思います」

香港からのお客さん
「外の看板みたら桃があったので入ったんだ。桃が大好きだから。日本の桃は新鮮で安い。種類も多いしね。おととい日本のスーパーで、2つで3000円の桃を買ったよ」
Q.高くない?
「全然安い!香港で同じものを買おうとしたらもっと高いよ」

一番人気が、桃のソースや紅茶ゼリーのベースにソフトクリームを重ね、仕上げに福岡県産の桃1個分をまるまるのせた贅沢パフェです。

アメリカからのお客さん
「とってもジューシー。こんなに甘い桃は初めて。オイシイ」

日本の桃には、今後も海外から熱い視線が注がれそうです。

桃の種をきれいに取る“裏技” ハサミで大胆に!

井上貴博キャスター:
桃の出荷量が日本一の山梨では、南アルプス市の「道の駅しらね」で、7月15日~23日に桃の食べ放題イベントが行われます。プールの冷水に浸かって冷えた桃を食べることができ、全体で6トンぐらい用意されているそうです。平日の場合は大人1000円、小人700円。時間は30分間です。

JA南アルプス市担当者によると、2024年の桃は高糖度で、平年より1.5~2度高いそうです。気温が高く生育期間が短くなり、十分な量が出荷できていないそうですが、美味しい桃になっています。価格は2023年と比べやや高めの傾向で、1パック(2個)100円以上高いということです。

さて、桃については“種がきれいに取れない問題”がありますが、全農広報部が公式SNSで解決策を公表していました。その解決策とは、まずキッチンバサミで十字に切れ込みを入れるというものです。

そこから、ぐっとハサミを深く差し込み、ハサミで種をつかんであげます。こうすると、桃の形を丸いまま壊さずに、種だけきれいに取ることができるそうです。少し力が必要ですが、やってみてください。

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