(若狭敬一キャスター)
湿度が高くムシムシした暑さの今、心配されるのが家に潜む「ダニ」の増加です。
(山内彩加アナウンサー)
改めてダニの生態を見ていきましょう。
ダニは温度20~30℃、湿度60~80%の高温多湿を好み、梅雨から夏にかけて急激に繁殖する虫です。
最も多いのは「ヒョウヒダニ」で、ダニの9割を占めています。
ホコリや人のフケがエサで、死骸やフンがアレルギーの原因になるダニ。他にも「ツメダニ」「イエダニ」といったダニもいます。
(若狭)
家の中で、どんな所にいるんでしょうか?
「ベッド」「ソファ」「カーペット」など繊維製品に注意
(山内)
なかなか洗濯することができないような「繊維製品」に、主に生息しているようです。
ダスキンによりますとベッドやソファやカーペットなどに生息していると。私たちは眠っている間に汗をかくため、睡眠中の発汗で湿度が高くなる布団の中に多いということなんです。
(若狭)
ダニが増えると、ダニに噛まれる恐れも高まりますからね。
(山内)
先ほど紹介したヒョウヒダニ類は人のフケ・アカ・汗をエサにしていて人を刺さないダニなんですが、ツメダニというダニは人を刺します。そして、このツメダニのエサは、ヒョウヒダニ類なんです。
では、人が刺されないようにするためには何をしたらいいか。まずは、ヒョウヒダニ類が発生しないように気をつけないといけないということですね。
家庭でできるダニ対策は?
(若狭)
大石さん、私たちができる対策としては何があるんでしょうか?
(大石邦彦アンカーマン)
まず、布団のダニ駆除の方法について、兵庫県西宮市を取材しました。
この情報を30年以上前から市民に広報しているということなんですが、その理由は後ほどお伝えします。
まず、表面のダニを除くため、掃除機でダニを吸い取る。そしてシーツなどを洗濯する、これが効果的だそうです。
また、晴れの日には、こまめな換気をすることで、ダニの繁殖を減らすことができるということです。
ダニのエサは「カビ」で、カビは湿気を好むことから、こまめな換気をすることによってダニを減らすことができるということになります。
そして、梅雨の晴れ間にやっていただきたいのは天日干しです。布団の中の湿気をとることで、ダニが繁殖しにくくなる訳ですね。
布団乾燥機があれば、これを使うことでダニを死滅させることができます。最近はコインランドリーでも布団を洗濯・乾燥できますよね。
こうした情報を公開している西宮市、実は喘息の患者から問い合わせがあったので広報したということです。
ダニはアレルゲンになって、アレルギー性鼻炎や喘息の原因にもなるので、対策していただければと思います。この時期は熱中症対策とともに、ダニ対策も心がけてください。
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