高野山の金剛峯寺で行われた夏野菜の奉納式で、「高野山麓精進野菜」を受け取る今川泰伸宗務総長(左)=9日午後、和歌山県高野町

 世界遺産・高野山真言宗総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)で9日、麓の同県橋本市で収穫された夏野菜の奉納式が開かれた。生産者や市長ら十数人が参加、みずみずしいトマトやキュウリ、ピーマン、カボチャなど約10種類、計約10キロを弘法大師へ供え、関係者の健康を祈念した。  高野山の精進料理は、主に山麓の野菜が使用される。「高野山麓精進野菜」と命名され、生産者や地元JAなどでつくる「高野山麓農産物産地化協議会」が減農薬で栽培。販路を拡大中で、ブランド化も進めている。  麓の集落ではかつて、旬の農産物を高野山へ納める「雑事のぼり」という風習があり、これを再現した。


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