新潟県上越市の中川幹太市長が8日に市役所で会見を開き、6月の市議会で学歴差別ともとられる発言をした問題に関して、自身の給料の5か月分を全額カットする方針を示しました。


「市政に対する信頼を損ねた責任を重くとらえ、自らを戒めるために、7~11月の5か月間の給与の全額を減額することを決断いたしました」

中川市長は6月の市議会で、上越市内に工場のあるメーカーの名前を挙げ、「工場で働いているのは高校卒業レベルの人で頭のいい人だけが来るわけではない」などと発言。その後に発言を撤回し謝罪していますが、市には多くの批判の声が寄せられていました。

自身の処分について、辞職ではなく給料のカットにした理由について記者に問われた中川市長は、「私としては、公約実現に向けて、皆さんからチャンスをいただきたい」と述べ、市政の発展のために尽力したいと強調しました。

19日に開かれる市議会の臨時会で中川市長は、自身の7~11月までの給料など合わせて470万円余りを減額する条例の改正案などを提出するとしています。

上越市の歴代市長が、給料の全額カットをするのは初めてだということです。

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