7月11日は「ラーメンの日」

7をレンゲに、11を箸に見立てたこと、さらにはラーメンを最初に食べた人物とされる水戸黄門(水戸光圀)の誕生日であることから、一般社団法人日本ラーメン協会は7月11日を「ラーメンの日」と制定しました。

今回は、総務省統計局が全国約9000世帯を対象に毎月調査・公開している家計調査をもとに、「2023年ラーメン(中華そば)消費額ランキング」を作成。
ラーメンに一番お金をかけている都市は果たしてどこなのでしょうか?

3位「東北最大の都市」仙台市 1万3074円/年

牛タンやずんだで有名な仙台市が第3位!
仙台市は、400年以上の歴史を持つ「仙台みそ」をベースにした仙台ラーメンが有名です。
2021年は6位でしたが、2022年には3位に急上昇。
2年連続で3位にランクインとなりました。

2位「食文化創造都市」新潟市 1万5224円/年

米どころとして有名な新潟市が第2位!
「長岡生姜醤油ラーメン」「燕背脂ラーメン」「新潟濃厚味噌ラーメン」「新潟あっさり醤油ラーメン」「三条カレーラーメン」からなる「新潟5大ラーメン」が有名です。
2017年をのぞいて、2015年からTOP3にランクインし続けています。
2021年には初の全国1位にもなりました。

1位「ラーメンの聖地」山形市 1万7593円/年

多種多様なラーメン文化が根付いている「冷たいラーメン発祥の地」山形市が第1位!
山形市には昔ながらの中華そば・辛みそラーメン・納豆ラーメン・冷やしラーメンなど、多種多様なラーメン店があります。
山形市は、2013年から1世帯あたりのラーメン消費額で8年連続日本一。
2021年に300円差で新潟市に首位の座を奪われましたが、その翌年再び日本一に返り咲きます。
その際、佐藤孝弘(さとうたかひろ)山形市長は「ラーメンの聖地、山形市」を宣言し、宣言日である2月8日を「山形市ラーメンの日」と制定しました。

山形市「#推しメンやまがた」で推し活!

ラーメン店を盛り上げるために立ち上げた、山形市が運営する「#推しメンやまがた」というポータルサイトがあります。
このサイトでは推しのラーメン店の名刺を作成することができます。
その名刺に付いているQRコードを読み込み店舗ページに行くことで、クーポンも使用できるそうです。
このような活動もラーメン消費の促進につながっているのではないでしょうか?

名刺サンプル

【ひるおび取材】山形県南陽市「日本初のラーメン課」

山形市だけでなく、山形県では県全体にラーメン文化が根づいています。
山形県南陽市では日本初のラーメン課が発足し、ラーメン文化を盛り上げています。
今回、そのラーメン課にお話を聞きました。

<ラーメン課って何?>
市内の学生を対象に「市外・県外の人々に教えてあげたい食べ物は?」というアンケートを実施。その結果「ラーメン」との回答が非常に多く上げられたことなどをきっかけに、2016年にラーメンを軸としたまちづくりとして、「南陽市役所ラーメン課P&Rプロジェクト」を発足させました。市内のラーメン店をめぐる「カードラリー」の実施や、「新横浜ラーメン博物館」とのコラボ企画など、広く積極的にラーメンをPRしています。

<ラーメン消費額が多い理由>
[1]そば屋にラーメン!

県内にはそば屋に中華そばがメニューとして入っているところも多く、県民にとってラーメンは身近な存在にあります。

[2]そばでおもてなし!
お客様がいらっしゃったときは「おもてなし」としてラーメンの出前を振る舞う風習があり、県民にとってのごちそうになっています。

[3]多様なラーメン!
県内は4つの地域にわかれており、最上地域は「とりもつラーメン」、庄内地域は魚介系スープの「酒田ラーメン」、村山地域は「冷たいラーメン」、置賜地域は「米沢ラーメン」が広く知られ人気があります。
南陽市では一般的に中太ちぢれ麺のさまざまなラーメンがあり、統一された味や定義はないけれど、百花繚乱のラーメンがある街でいろんな店を楽しむことができ、どれもおいしい一品となっています。

【ひるおび取材】山形ラーメンは都内でも食べられる!?

麺ダイニング ととこ

1位を獲った山形のご当地ラーメンを食べることができるお店は、都内にも複数あります。
今回ご紹介するお店は、山形市が発祥の冷たいラーメン、通称「つったいラーメン」を提供する「麺ダイニング ととこ」!
神保町駅から約徒歩5分の場所にあります。
店名は山形弁で「鶏」を意味し、食材にこだわったラーメンや山形名物料理、山形の地酒など、店主の地元山形を存分に味わうことができます。
山形名物のつったいラーメンは1年中食べることができ、中には季節限定や期間限定のものも。
つったいラーメンのスープは、ただラーメンの汁を冷やすだけでなくそばの出汁を混ぜることで冷たくても美味しいまま提供でき、お盆前後になるとお客さんの約9割がつったいラーメンを注文するほどだそうです。

特製つったい(冷たい)ラーメン

初めての方は一番ノーマルのつったいラーメンか、トッピングが豪華な特製つったいラーメンがおすすめです。
店主のおすすめは下足天(200円)トッピング。
山形では入店してすぐに「(下足天)どのくらい食べる?」と聞かれるほど定番で、下足天をラーメンにつけながら食べるのが主流だそうです。

つったい(冷たい)さば・生姜ラーメン(夏季限定)

健康志向の方におすすめなのは、期間限定のつったいさば・生姜ラーメン。
山形ではさばの水煮缶の消費量も多く、EPA・DHA・カルシウムがたっぷり入ったアレンジラーメンとなっています。
生姜がとても効いていて、夏バテ解消してくれること間違いなし!

つったい(冷たい)まっかなトマトの酸ラーメン(期間限定)

女性に人気なのが、つったいまっかなトマトの酸ラーメン。
トマトの酸っぱさ、ー油の辛味、さっぱりとした味わいで、暑い夏でもお箸が進みます。
辛さは0~20倍で調整可能です。(1辛=ラー油1杯)

つったい(冷たい)黒ごまいっぱーいの担々麺(期間限定)

つったい黒ごまいっぱーいの担々麺もおすすめ。
酸ラーメンと同様、こちらも辛さは0~20倍で調整可能。
見てわかる通り黒ごまがたくさん入っているので、ごま好きにはたまらないつったい担々麺となっています。

〈つったいラーメン 価格一覧(税込み)〉
●つったい(冷たい)ラーメン 960円
●特製つったい(冷たい)ラーメン 1180円
●梅つったい(冷たい)ラーメン 1080円
●つったい(冷たい)さば・生姜ラーメン(夏季限定) 1170円
●つったい(冷たい)まっかなトマトの酸ラーメン(期間限定) 1170円
●つったい(冷たい)黒ごまいっぱーいの担々麺(期間限定) 1170円

紹介したランキングはいかがでしたか?
山形では昔から、家にお客さんが来るとラーメンをごちそうするという風習があります。また、ラーメンがメニューに入っているそば屋もたくさんあります。
ラーメン課を設置し市をあげてラーメンをPRする、暑い季節でも食べることのできる冷たいラーメンを提供するなど、その工夫は様々。
今回紹介したお店以外にも、山形のご当地ラーメンを提供するお店は多く存在しているので、気になった方はぜひ山形ラーメンを食べてみてください!

2023年 ラーメン(中華そば)消費額ランキング(総務省統計局 2023年家計調査より)

1位 山形市 1万7593円
2位 新潟市 1万5224円
3位 仙台市 1万3074円
4位 宇都宮市 1万2035円
5位 富山市 1万2017円
6位 福島市 1万1331円
7位 高知市 1万1293円
8位 盛岡市 1万789円
9位 川崎市 1万738円
10位 金沢市 1万166円
11位 青森市 9660円
12位 静岡市 9397円
13位 水戸市 9303円
14位 長野市 9144円
15位 さいたま市 9026円
16位 秋田市 8777円
17位 岡山市 8741円
18位 相模原市 8703円
19位 大津市 8604円
20位 甲府市 8389円
21位 前橋市 8376円
22位 福井市 8319円
23位 横浜市 8314円
24位 名古屋市 8236円
25位 佐賀市 8090円
26位 千葉市 7991円
27位 福岡市 7852円
28位 松江市 7824円
29位 東京都区部 7486円
30位 高松市 7351円
31位 広島市 7306円
32位 奈良市 7229円
33位 岐阜市 7212円
34位 鹿児島市 7121円
35位 堺市 7048円
36位 宮崎市 7010円
37位 浜松市 6880円
38位 津市 6633円
39位 京都市 6625円
40位 徳島市 6618円
41位 札幌市 6533円
42位 大分市 6448円
43位 北九州市 6246円
44位 熊本市 6082円
45位 松山市 6068円
46位 山口市 5902円
47位 大阪市 5548円
48位 神戸市 5249円
49位 鳥取市 5128円
50位 長崎市 4868円
51位 那覇市 4803円
52位 和歌山市 4772円

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