4月に一部の原告に対して判決が出た新潟水俣病第5次訴訟で、残り102人の原告に対する審理が再開しました。そのなかで原告の女性が、今も続く誹謗中傷の実態を語りました。

この裁判では、新潟水俣病の症状を訴える人が、原因企業の旧昭和電工と国とに対して損害賠償などを求めています。4月には原告の一部・47人に対する判決が言い渡され、26人を水俣病と認める一方で国の責任は認められませんでした。

7月8日からは、判決を受けた原告を除いた102人の審理が再開されました。
そのなかでは、新潟市内の80代女性の原告からの意見陳述がありました。
この女性は、実名も顔も出して訴えていこうと決意して一部メディアの取材を受けた際に、知人からかかってきた電話の内容を紹介し、次のように訴えました。

「そんなにお金が欲しいの?という電話がかかってきた。情けない思いをした。身体の痛みや苦しみ以上に心の痛みを知ってほしい」

次回の裁判は、11月7日に行われます。

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