みなさん、新紙幣は手にしましたか?新しい紙幣を見てみると、あれ?と思うことが。みなさんも同じように不思議だったようで、ネット上には「なんで?」「モヤっとする」などの言葉が見られました。

それは新一万円札と新千円札の数字の「1」の違いです。

新一万円札の数字「1」はカギつきの1。

ところが新千円札の「1」はただの棒です。

■違いの理由は「見分け」

数字のフォントを変えた理由は、国立印刷局によると「すぐに見分けがつくように」とのこと。お札の識別性を高める”工夫”なんですね。

日本銀行の担当者いわく、今回の新しい一万円・五千円・千円のお札は「偽造しにくい」ことと「使いやすい」ことを目的にしたそうです。

使いやすさで重要なのはデザインと識別性(区別できること)。

三種類のお札を見てみると。

言われてみれば、違いが多いことに気がつきます。

■数字表記

まず、旧紙幣と比べると漢字の数字とアラビア数字の大きさが逆転し、新紙幣はアラビア数字が大きく表記されています。これは、日本人はもちろん外国人など誰もが使いやすいように、との意図があるそうです。(いわゆるユニバーサルデザイン)

■色

色が違うのも、識別性を高めるため。パッと見て黄色っぽい1万円、赤っぽい5千円、青っぽい千円の区別はつきますよね。

さらにお札が、はっきりしない、やや淡い色合いなのにも理由が。これはあえて淡い表現の難しい色にすることで、コピーしづらくしているのだそうです。

■ホログラムとすかしの位置

今回お札に世界初導入された3Dホログラム。この位置と大きさが違うのも、識別性を高めるためだそうです。またすかしの位置と形の違いも同様の理由とのこと。

という具合に、パッと見たときに区別がつくような工夫がいくつもされているのです。

こうしてじっくり見てみると、新紙幣3種類の中で一番見分けがし易いように違いが協調されているのが、一万円と千円であることが分かります。間違えて使ってしまったら、ショックは10倍ですからね・・・。

色も違えば数字にも違いを持たせているのは、世界中の誰もが間違えることなく、安心して使えるようにするためだったのです。

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