「100年に1度」とも言われる大規模再開発が進む東京・渋谷駅周辺で8日、大型複合施設「渋谷アクシュ」(渋谷区渋谷2)がオープンする。駅から青山方面へ続く通称「青渋エリア」で人々の往来を促し、にぎわいをつくり出す。

レストランやカフェなどがある商業エリア=東京都渋谷区で

 「握手」と青山、渋谷の地名から名付け、「TSUNAGI-BA(つなぎば)」をコンセプトにした。高さ120メートル、地上23階地下3階建て、延べ床面積約4万4500平方メートル。1〜4階にレストランやカフェ、日本料理店、アートギャラリーなど15店が入る。5〜23階のオフィスエリアは開業前に満室となった。

アート作品が置かれた渋谷アクシュの広場=東京都渋谷区で

 周辺はオフィスビルが立ち並ぶ一方、訪れた人たちが集える空間は少なかった。幹線道路に囲まれた坂の途中で、回遊しにくさが課題だった。再開発組合に参加する東急の担当者は「人々だけでなくビジネスや文化が混じり、新たな価値が生まれる未来を想像した」と説明した。(中村真暁) 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。