7月26日に開幕するパリオリンピック。青森県勢は6選手が代表切符をつかんでいますが、別の形でオリンピックに“出場”するのが青森県六戸町の縫製加工会社です。

開会式で選手団が着るジャケットを製作していて、一針一針に思いを込めています。

1日24人態勢で製作する「パリ五輪」のジャケット

六戸町の縫製加工会社エスポワール。従業員が慌ただしく作業に取り組んでいます。手がけているのは「パリオリンピック」と「パラリンピック」で男子選手が着るジャケットです。

1日24人態勢で5月初旬から製作を始め、現在は受注した700点の終盤を迎えています。

エスポワール 専務・蹴揚勇也さん
「作業も大詰め段階に入っています。選手の方々に無事届くようにみんな一丸となって作っている」

エスポワール 専務・蹴揚勇也さん

エスポワールでは、2004年のアテネ大会や16年のリオ大会などでジャケット製作に携わっています。

アスリートにも負けない熱量

今回は伸縮性と弾力性に富んだストレッチ素材を使用、熱に弱い性質を逆手に取り、一度アイロンを掛けて熱を通して生地を縮ませてから裁断するなど工夫を凝らしています。

エスポワール 専務・蹴揚勇也さん
「瀬戸大也選手、奈良岡功大選手、八村塁選手であると、採寸票があると顔を思い浮かべて体のサイズはこれぐらいなんだ『おー』と思うようになっていた」

パリオリンピックは7月26日開幕。世界各国の選手団が登場する開会式は、蹴揚さんにとっても晴れ舞台です。

エスポワール 専務・蹴揚勇也さん
「開会式は絶対に見ようと思っているし、県内出身の選手も数人いるので、その辺は期待している」

アスリートにも負けない熱量で『日の丸』を背負う選手を支えています。

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