熊本市の中央区役所をどこで建て替えるか、現在検討が進められています。その候補地として有力視されているのが花畑町別館跡地です。

6月、熊本市は市役所本庁舎の移転候補地を「NTT桜町ビル跡地」にすると表明しました。

また、現在は本庁舎と同じ建物にある中央区役所については、本庁舎と別に建てる案を示し、候補地として花畑町別館跡地と現在の熊本市役所駐車場の2か所をあげています。

「花畑町別館跡地」or「市役所駐車場」

熊本市は7月16日の市議会で、中央区役所の候補地をどこにするか方針を示す予定ですが、関係者の間では花畑町別館跡地への移転が有力とされています。

花畑町別館跡地(写真中央)

主な要因としては

■熊本市が所有する土地であること
■建物がないため工事に早く着手できること
■市役所駐車場に比べ概算事業費が安いことがあげられています。

一方、市役所駐車場は

■複数の地権者がいる土地にあるため交渉が必要
■現在の駐車場を取り壊すコストと時間がかかる
■取り壊すと代わりの駐車場がない

などと条件面で劣ります。

では、コスト面で違いはあるのでしょうか?

概算事業費で比較、コスト面は?

ここで概算事業費を比較します。

本庁舎の建設と合わせた額は花畑町別館跡地が約616億円、市役所駐車場が約629億円となっています。

コスト面で考えると花畑町別館跡地が安価です。

関係者の声

熊本市議からは駐車場を心配する声があがっています。現在の市役所駐車場を取り壊し、そこに区役所を建てた場合、代わりの駐車場がありません。

糸永有希アナウンサー「駐車場がないとなると利便性の低下は否めませんよね」

一方、花畑町別館跡地については、熊本市所有の土地であるほか、桜町への移転方針が示された本庁舎と距離が近いことなどから、複数の市議が「中央区役所は花畑町別館跡地に建てるのが現実的」と話しています。

ただ、中央区役所を本庁舎と別に建てることが決まっているわけではありません。今後、本庁舎と一緒に建てる場合も含めたメリットやデメリットが示される予定です。

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