青森県鰺ヶ沢町では、特産で夏の味覚・スイカの出荷が始まり、出荷基準となる品質や等級を選別する「目揃会」が3日に開かれました。その選別方法は、代々受け継がれてきた“神業”とされる方法です。

みずみずしい赤い果肉が詰まった夏の味覚・スイカ。鰺ヶ沢町の「つがるにしきた農協白神統括支店」では、3日からスイカの出荷が始まり、品質や等級の基準となる「目揃会」が開かれました。

集荷場には、早生品種の「羅皇Z」250玉が持ち込まれ、“神業”とされる選別方法が生産者の前で行われました。

スイカを叩きながら選別する様子
「ポンポン・1!ポンポン・2!ポンポン・1!…」

選別のベテランで、スイカ班の班長の今勝(こん・まさる)さんは、スイカを叩く音と感触で、実のつまり具合や品質が判別できると言います。

つがるにしきた農協では、代々受け継がれてきたこの感触が、ブランドのスイカの品質を支えています。

つがるにしきた農協選果員 今勝班長
「空洞果は解ります。鈍い音で張りがない。手に跳ね返りがない重い音が多い。良いスイカは、中が張っているのとパンパンという感じで少し空洞が入っているのが甘い場合がある」

つがるにしきた農協では、今年度約1430トンを出荷し、約2億2000万円の販売を目標にしていて、7月下旬には主力品種の「羅皇」が出荷のピークを迎えます。

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