3日から全国で、20年ぶりの新紙幣が発行されました。
新しい紙幣のうち、千円札の北里柴三郎と、一万円札の渋沢栄一は、ともに青森県十和田市にゆかりがあります。

3日の発行を受けて、地元では喜びの声があがっています。

新1万円札に採用された渋沢栄一は、1890年に現在の十和田市の開拓を進めていた会社の経営難を救うべく、渋沢農場を開設しました。

三本木原開拓渋沢農場文庫には、渋沢がそこに訪問したさいの記念写真が保管されていて、管理する水野悟さんは、義理の祖父が渋沢栄一と深く関わりがあったといいます。

三本木原開拓渋沢農場文庫 水野悟さん
「こんなにうちと深くかかわりがあったというのはうれしいし、誇らしいしというところ。祖父も喜んでいると思いますので、まずは仏様の前にあげてから、こちらに飾りたい」

また、新しい千円札の肖像には、近代日本医学の父といわれる北里柴三郎が採用されました。

北里は、破傷風の治療や予防方法を開発した細菌学者です。

1947年、十和田市に北里研究所の支所を開設したことがきっかけで、1966年に北里大学の獣医学部が十和田市に設置されました。

北里大学獣医学部 岡野昇三学部長
「待ちに待った新紙幣の発行でワクワクしています。学楚北里柴三郎博士の思い、気持ちをしっかりと受け止めて、先生に恥じない学生になっていただければ」

十和田市では、新紙幣発行記念事業として新紙幣にまつわる12のイベントや事業を行う予定で、今後も「新紙幣のまち」として県内外にアピールしていきたいとしています。

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