きょう、成田空港の運営会社が国土交通省を訪れ、現在は3つあるターミナルを段階的に集約して新しい1つのターミナルとする構想を報告しました。
開業から46年がたった成田空港では、施設の老朽化や、3つあるターミナル間のアクセスの悪さ、ピーク時には航空需要に追い付いていないなどの課題が指摘されていました。
これを受け、成田空港を運営する成田空港会社は、県や地元自治体、有識者らとともに、おととし10月から空港の機能強化に向け、議論してきました。
きょう、成田空港会社の田村明比古社長が国土交通省航空局を訪れ、議論をとりまとめた「新しい成田空港」構想を報告しました。
構想では、現在3つに分かれているターミナルを、1つの新しいターミナルに段階的に集約していき、“ワンターミナル”を目指すとしています。
第1段階として、2030年代前半に新ターミナルの完成した半分の部分とそこに接続する新しい駅を新設。その後さらに増築を重ねて、最終的に1つのターミナルを目指すということです。
これによりターミナルをまたいだ乗り継ぎがなくなるなど利便性が高まり、航空機の発着回数や旅客数の増加を図るとしています。
また、現在は年間で5700万人が利用しているところを、最大で7500万人まで利用可能にするとしています。
田村社長は報告後に取材に応じ、「実現に向け、空港事業者だけでなく、国や鉄道事業者など、より多くの関係者と議論をする場が必要だ」と述べました。
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