青森県内の病院や福祉施設の職員による労働組合が、深刻な人手不足を解消し、処遇の改善を求める支援策の実行を県に要請しました。

県医療労働組合連合会 秋元春美執行委員長
「政府がケア労働者の賃上げの必要性を理解しているならば、差別なく、すべてのケア労働者の処遇改善につながるよう、再度実効性を伴う形で実施すべきです」

県医療労働組合連合会は18日、医療や介護、福祉の現場で働く労働者への賃上げ支援などを求める要請書を県に手渡しました。

組合は、国が示した診療報酬と介護報酬の改定では、政府の目指す2.5%のベースアップに「到底及ばない」とし、5%以上の賃上げが実施されているほかの産業との賃金格差が拡大することを懸念しています。

現場からは、低賃金が慢性的な人手不足を生んでいるとする声が上がっています。

県医療労働組合連合会 秋元春美執行委員長
「介助職を埋めるために、看護師の免許を持った看護師が介助職の仕事をする。そうすると看護師の枠が空いてしまう。そうすると患者サービスが低下する。これは当たり前のことです。働くすべての人に賃上げを望んでおります」

組合は、このあと青森市内で署名活動を行いました。
署名は国会に提出し、人員増と処遇改善を求めるということです。

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