国会で皇族数確保に関する議論が進められる中、男系男子による皇位継承を求める保守系団体の会合が2日、東京都内で開かれた。与野党間に意見の隔たりがあるものの、皇族数確保は「喫緊の課題」との認識で一致した。

◆与野党間に隔たりも「皇族数確保は喫緊の課題」は一致

 自民党の麻生太郎副総裁は「次世代の皇位継承の仕組みを変更することは慎重の上に慎重が求められると考えている」と指摘。女性皇族が婚姻後に皇族の身分を保持する案にはあらためて慎重な姿勢を示した上で、「速やかに皇族数確保のための方策を講じ、安定的な皇位継承の道筋を見いだしていくべきだ」と述べた。

皇族数確保に関する意見を述べる自民党の麻生太郎副総裁

 皇族数確保を巡っては、額賀福志郎衆院議長が6月23日に閉会した通常国会会期中の意見の取りまとめを目指していたが、各党の溝は埋まらず、衆参両院議長が各党派への聞き取りを進めている。  立憲民主党の野田国義参院議員は「(両院議長に)夏休み返上で精力的に意見交換を行うと伝えており、議論を通じ立法府の総意をつくりたい」と語った。(山口登史) 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。