福岡管区気象台は2日午後11時過ぎ、大雨と突風に関する九州北部地方(山口県を含む)気象情報 第11号を発表しました。気象台は2日夕方まで、土砂災害に厳重な警戒を呼びかけています。

発表内容は以下のとおり。

九州北部地方では、土砂災害の危険度が高まっている地域があります。2日夕方まで土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

[気象概況]
 華中から朝鮮半島を通り西日本にのびる梅雨前線は、次第に北上する見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。
 このため九州北部地方では、2日夕方まで局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあります。これまでの大雨により地盤が緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害のおそれがあります。また2日夜遅くまで、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。

[雨の実況]
降り始め(6月26日15時)から7月2日10時までの降水量(アメダスによる速報値)
  福岡県
    八女市黒木   365.5ミリ
    久留米市耳納山 364.5ミリ
    柳川      307.0ミリ
  大分県
    日田市椿ヶ鼻 426.5ミリ
    日田市三本松 327.5ミリ
    中津市耶馬渓 257.0ミリ
  佐賀県
    嬉野      306.0ミリ
    佐賀市駅前中央 248.5ミリ
    鳥栖      245.0ミリ

[雨の予想]
2日に予想される1時間降水量は多い所で、
  山口県 50ミリ
  福岡県 30ミリ
2日12時から3日12時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  山口県 80ミリ
  福岡県 60ミリ

[防災事項]
 土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

[補足事項]
 今後発表する警報や注意報、気象情報などに留意してください。
 土砂災害や浸水害、洪水災害のキキクル(危険度分布)に関しては、「気象庁ホームページ」などを確認してください。

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